口内炎にはちみつは効きますか?

はちみつは、口内炎の民間療法のひとつとして、昔からおこなわれている治療方法です。口内炎に直接はちみつを塗ると、とても痛みますが、患部をカバーしてくれると共に、はちみつの殺菌・消炎作用によって、口内炎の治りをよくしてくれます。また、はちみつには、多くの栄養素が含まれていますので、飲むことでも、口内炎に効果が期待されます。

 

はちみつには、強い殺菌・消炎作用があり、日本薬局方では医薬品として記載されています。はちみつは、作られる過程で、濃縮されます。はちみつの殺菌力は、浸透圧によるもので、細菌の細胞内の水分が濃縮状態のはちみつに奪われ、死滅するためです。また、はちみつは有機酸などの成分によって強い酸性に保たれているため、殺菌作用があります。口内炎の治療の他にも、火傷やしもやけ、切り傷などの治療にも使われています。

 

はちみつとは、花の蜜をミツバチが採取して、巣に持ち帰り、巣の中で貯蔵する過程で、花の蜜がミツバチの消化酵素によって、ブドウ糖と果糖に分解されたものです。よって、人間が食べて分解する必要がないので、身体に少ない負担で、体内に入ってからすぐに吸収され、エネルギーになります。はちみつが疲労回復に良いといわれるのは、このためです。

 

はちみつには、ビタミンやミネラル、アミノ酸などの人間に大切な栄養素が多く含まれています。特に、口内炎や肌に効果があるビタミンB群は全てが含まれています。ここで注意したいのが、はちみつには、天然のものと加工のものがあることです。天然のはちみつは、蜂の巣から搾り、不純物を取り除いただけのものに対し、加工のはちみつは、加熱したり、食べやすくするために成分を取り除いたり、糖類を加えたりしています。はちみつの効果を期待したい場合は、天然のものを選ぶようにしましょう。