口内炎のレーザー治療って?

口内炎のレーザー治療は、炭酸レーザーや赤外線によるレーザーを口内炎の部分に照射して治療する方法です。レーザーと聞くと、美容整形やレーシックをイメージしますが、口内炎のレーザーは、歯科医療用で、歯科や口腔外科で行っています。主に、口内炎の治療で使われる歯科医療用レーザーは、赤外線の熱エネルギーによるものと、炭酸ガスレーザーです。レーザーは、光ですが、組織の表面で熱に変わり、治療します。レーザーの効果は、組織の深部までいかないので、安全に治療することができます。副作用もなく、妊娠中や子供にも安心して使用することができます。

 

レーザー治療の特徴は、「痛みが少ない」、「殺菌・消毒作用がある」、「治りが早い」などです。歯科のレーザー治療は、口内炎だけでなく、口の中のさまざまな疾患の治療に使われます。虫歯の治療にも使うことがあり、一般の治療では、麻酔をして歯を削りましたが、レーザー治療では、痛みがほとんどないため、麻酔をすることなく(場合によっては、麻酔をすることがある)、歯を削る「キュイーン」という不快な音もなく、治療をすることができます。また、麻酔の必要がないので、麻酔の副作用が心配な疾患を持っている人にも、治療が可能です。

 

口内炎にレーザーを照射すると、瞬時に痛みが引いてくるといわれています。また、照射した部分は、焦げたような感じになり、かさぶたのように膜が作られます。レーザーの殺菌・消毒作用により、一般に治るのに10日〜2週間かかる口内炎は、数日で治すことができます。レーザー治療の欠点は、保険が使えないため、実費で治療費を支払わなければならないことです。しかし、口内炎の痛みを早く取り除き、治りも早くなり、副作用のない安全な治療です。レーザー治療は、全ての歯科・口腔外科にあるわけではないので、前もって病院に確認をしましょう。