カタル性口内炎

カタル性口内炎

カタル性口内炎とは、口の中の粘膜が赤く炎症を起こしたり、白濁、ひび割れなどを起こす口内炎です。別名、紅斑性口内炎とも呼ばれ、口の中に赤い斑点ができることもあります。アフタ性口内炎は、円形や楕円形の表面が白色の潰瘍ができますが、カタル性口内炎ははっきりとした境目がありません。カタル性口内炎になると、ほおや舌など、口の中の粘膜全体が赤く腫れ、赤い斑点が現れることもあります。唾液の量が増え、口臭が発生し、口の中が熱く感じることもあります。また、味覚が分からなくなってしまったり、しょっぱい、辛いなどの刺激の強い食べ物を食べると、口の中がしみることもあります。

 

カタル性口内炎の原因はいくつかあり、入れ歯や矯正器具、火傷などで、口の中の粘膜に刺激を受けた場合や、虫歯や歯槽膿漏、歯周病などで、口の中の衛生状態が悪かった場合、高熱を伴うウィルス性の風邪などの病気で全身の体力が消耗している場合などがあげられます。また、カタル性口内炎は、子供に多くみられ、子供が指をしゃぶったり、異物を口の中に入れることで、口の中が不衛生になり発症することもあります。

 

カタル性口内炎の治療は、抗生物質の入った口腔内用の軟膏を使用したり、ぬるま湯などの刺激のないうがいをして、口の中を清潔に保つようにします。入れ歯や矯正器具の不具合が原因の場合は、不具合な部分を改善しましょう。また、虫歯や歯周病などの、口の中のトラブルが原因の場合は、治療を行います。風邪などの他の病気が原因だった場合は、病気が改善されれば、カタル性口内炎の症状も治っていくでしょう。カタル性口内炎は、治療をすれば、1週間〜10日ほどで治りますが、症状が長引いたり、繰り返し発症していると、他の重大な病気に発展することもありますので、しっかりと原因の除去と治療をすることが大切です。