唇の口内炎

唇の口内炎

唇にできる口内炎は、唇の端があれたり、ただれたりするものが多く見られます。唇の口内炎で、ヘルペス性口内炎は、特徴的な現れ方をします。ヘルペスに初めて感染すると、唇や口の中に小さな水ぶくれがたくさんできます。1歳〜3歳くらいに発症することが多く、発熱や不快感を伴い、歯肉が赤く腫れ、出血しやすい状態になります。2回目以降のヘルペス性口内炎は、再感染ヘルペスといわれますが、再び感染したわけではなく、最初に感染したヘルペスが再活性することで起こります。その場合、唇や唇の周りに、水ぶくれのようなただれが数個集まって起こることが多いといわれています。

 

口角炎も、唇にできる口内炎のひとつです。口角炎は、口の端である口角に、炎症を起こし、ただれたり、亀裂が入り出血したり、かさぶたができます。口角炎は口内炎の一種ですから、体力低下やビタミン不足などが原因で発症する他に、よだれや唇を舐める癖も原因のひとつといわれています。また、カンジダや細菌が感染したり、ペルペスが原因で口角炎になる場合もあります。

 

アフタ性口内炎は、唇の表面ではなく、唇の内側を誤って噛んだりすることで起こります。噛んでしまっったことでできるアフタ性口内炎は、上の歯で噛んだ部分と下の歯で噛んだ部分の二つの円形の潰瘍ができる場合があります。栄養状態が悪かったり、ストレスなどで抵抗力が低い場合は、となり合った口内炎が合体し、さらに大きな口内炎になることもあるので、注意が必要です。